卒業式

2004年3月10日 相談室
今日は卒業式だった。
特別愉しい学校生活ではなかったし、思い出なんてないから、卒業式に何の意味もないと思っていた。ただ、式典にはゴスーツが着れるから、それだけが楽しみであった。

しかし、卒業式が終わり、友達と駅で乗り換えるため、別れを告げたとき、『またね〜』と言った自分の一言に違和感を覚え、ふと気が付いた。

これからは、この友人達と一緒に帰ることもなくなるんだと。
そう思ったら、何故か無性に悲しくなった。

学校のどんな行事よりも、私にとっては下校の一時が、毎日の習慣だったほんの一時が最も思い出深いものであったことに今さら気が付いた。

全ての事は、それを失ってからでしか大切さに気付かない。

そんな台詞を幾度も本で読んでは、陳腐な台詞だ、使いまわしのくだらない台詞だと小馬鹿にしていた。

だけど、使いまわしでも、陳腐でもない。

誰もが感じる当たり前にして、後悔してしまう、そんな言葉だからずっと使われていたのか。と、改めて思った。

それぞれの路を歩み始める私たちが、次に逢うのは何時になるだろうか?

しかし、現世に居る限り再び逢う可能性は0ではない。

だから、今日の私の一言は、その時に繋がるものだと思ってほしい。

君たちにまた会いたいと思う、私の素直な気持ちから出た一言だったのだろうから。

全く素直じゃない人間は、自分の一言の意味に気付くのが遅いからこまるよ。。ホント。。。。

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