第4章 人間失格

2005年10月4日 漫談
人間が好きとか嫌いとか、それは私の場合他者に向かうものではなく、確実に自分に向かっているものである。
誰が嫌いとか好きとかそういう前に自分は自分が人間であることが堪らなく厭になるときがある。
そんなとき「人間失格」ということばは喜んで受け入れたい言葉だ。
それでも、失格になったところで自分は人間以外何者でもなく、人間として大切なものが欠けているから失格というだけの話で、喩え失格になろうと私は人間を辞められないことに何の変わりもない。
そして、道徳とか常識とかそんなものを胸を張って唱えている人間に限って、自分に対してはその基準をたいそう低くしているものだ。
そんな人間が道徳だの常識だのと馬鹿げたことをこれ見よがしにしている様が堪らない。そんな物体と同じ種であることが堪らない。同じ種の全てのものに大きな嫌悪感を抱く。
全ての人間が失格したものと感じる。
人間なんて最初から生命体の失格者だと思う。
そんな人間をもう20年以上やっている。これから後どれくらい続ければ良いのか。
常識とか道徳とか善とか悪とか。
それは誰が決めたのか。
誰も知りもしないのに、それが当たり前とか抜かしやがる。
自分の判断でしているものなら、それを他者に当たり前という表現で伝えることなど出来やしないはずだ。それをさも当然かのように当たり前というお前は神様ですか?
神様だって知っているのか怪しい。神様自体が怪しい。
だから私は私しか信じない。そして私の言動の全ては私にしか決められないのだよ。
それをどうして私を知りもしないお前が決めようと躍起になる?
無様。
これからも表向きの人間関係を続けていくであろう私も同様に無様な物体でしかない。
失格したのなら何処か遠くへ流して欲しい。
何処でもいいから。此処じゃない何処かへ。

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